痛みの感じ方はどのくらい?無痛分娩(和痛分娩)体験レポート@慈恵病院

5月に熊本の慈恵病院で無事に次女を出産。
長女は福田病院での通常分娩だったので初めての無痛分娩でした。
私の場合、どんな感じで進んだのかレポートします。
ちなみに計画分娩ではなく、陣痛が来てから麻酔をするやりかたです。(和痛分娩?)

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19時:突然の陣痛開始

その日は予定日を2日過ぎていて、おしるしは数日前にきていたものの妊婦検診で「まだまだでしょうねー」と言われて帰ってきた日でした。
保育園に長女(2歳)を迎えに行き、家で遊び相手をしているとなんだかいつもよりお腹が張る。
長女が膝の上に乗ってくるだけでお腹が刺激されて痛い。

とにかく座っているのが辛かったので布団で横になりましたが、
横になった私に長女が「あそんでー」「ねないでー」と上に乗ってきたり、お腹の横にどすんと座ってきたりされるたびに痛い。

何分間隔というよりは長女が周りで動くたびに痛みが来る状態でした。

20時:病院に電話

安静にしていても10~15分間隔だったので病院に連絡。
病院から『今日の妊婦検診で内診をしたので、刺激されて一時的に張っているだけかもしれない。暫く様子を見てください』との指示。
もうけっこう痛いのに…と思いながらも、長女出産の時に一旦入院したものの陣痛が遠ざかり家に返された経験があったので我慢して待機。

帰ってきた夫に晩御飯を出してもらいましたが食欲がなくて食べられず。
2時間ほど待っても引く気配がないのでもう一度病院に電話。
やっと『病院に来てください』と言われ一安心。

22時:陣痛室

分娩室と陣痛室が分かれている作りになっていて、まずは陣痛室に通されました。
この時点ではまだ通常分娩の人と同じです。

事前の無痛分娩説明会で、『麻酔をするとお産の進みが遅くなる』と聞いていて、
長女の時に子宮口全開になるのに促進剤使って20時間近くかかったトラウマもあり、ギリギリ耐えられるまでは麻酔を頼まないように頑張りました。

0時:麻酔を頼む

いよいよ耐えられなくなってきたので麻酔を頼みました。
分娩室に移動し、計器や何かの点滴を付けられ、いよいよ麻酔かってところで待たされる…。
その間もどんどん陣痛が激しくなってきて、心の中で『はーやーくー!!!』と思っていました。

1時半:麻酔開始

やっと先生が来て麻酔の準備が始まりました。

無痛分娩で行う麻酔は硬膜外麻酔というもので、背骨のあたりに麻酔のチューブを挿しておき、痛みが出てきたらチューブから麻酔を流し込む形で行われます。
慈恵病院は2箇所にチューブを挿します(病院によっては1箇所らしい)

しかし、このチューブを挿すまでが一番きつかった。

背骨の隙間に挿さないといけないため、横向きに寝て体育座りの姿勢になり、できるだけ背中を丸めないといけないのですが、
陣痛中に背中を丸める(=お腹を圧迫する)と痛みがさらに激しくなることが判明。
しかも繊細な作業なため動いてはいけない…。
もう必死でした。

陣痛が耐えられるうちに麻酔をお願いするのが吉。と学びました。

チューブを挿す痛みに関しては、注射で部分麻酔をしてから行われるので注射の痛みのみでした(というか陣痛でそれどころじゃない)

硬膜外麻酔中の背中
麻酔のチューブを挿している私の背中です。お見苦しいのでモザイク笑
(クリックでモザイクなし写真)

チューブの挿入が完了し麻酔を流し込んで暫くすると、足が痺れてきて陣痛がほぼ感じない状態になりました。
ありがとう麻酔!

麻酔中

慈恵病院では無痛分娩を行う先生は2人のみで、私はO先生に頼みました。

先生によって麻酔のかけ方の方針が違うらしく、どうやらO先生は麻酔を少なめにかける方みたいです。
足の痺れ方も全く感覚がない訳ではなく正座した後くらいの痺れ方で、
陣痛はお腹は全く痛くないけど股間がズーンと重く感じるくらいの麻酔でした。
全く感覚がないより『あ、今陣痛中だ』と判るので面白かったです。

心配だったのは『麻酔をするとお産が進まない』こと。
定期的な子宮口の確認で順調に開いていっていることが分かり一安心。
さすが経産婦。

痛くないので家族とLINEしたり、英単語学習アプリしたり、写真撮ったり、夫と会話したり、寝落ちしてたり。
余裕でした(笑)

5時:ラストスパート

4時半くらいに子宮口が全開になり、5時ごろに助産師さんが手で破水させました。

暫くすると赤ちゃんの頭が出てき始め、出産の準備に。
ベッドが変形して足を乗せる台ができ、足にカバーが巻かれました。
天井からライトが出現したときは、SFみたいで夫と2人で『おぉ~』とテンションが上がりました。
麻酔が追加され、股間のズーンという感覚もなくなりました。

感覚がないので、陣痛モニターを見ている助産師さんの合図に合わせていきみます。
それ以外のときは『深呼吸しててください』って感じでゆったり待っていました。
暫くすると助産師さんが『先生を呼んでくるので待っててください』と言って去って行ったので深呼吸しながら待っていました。
助産師さん曰く『今の状態は本来だったら叫んでいるくらいの痛み』なのに余裕で待てました。

無痛分娩中
先生を待っている間に記念撮影
赤ちゃんが産道に挟まった状態なので酸素マスクを装着されています

6時:出産

先生が到着し、数回いきんだ後、スルスル~っと産まれました。
赤ちゃんが出ていった瞬間、麻酔は効いているけどお腹がスッキリ楽になる感覚は分かりました。

まとめ

痛みの感じ方には個人差があるとは思いますが、私の感想としては長女の通常分娩の10分の1程度の苦痛で済みました。
1人目から無痛分娩を選択していたら『無痛なのに痛いじゃん!!!』って思っていたかもしれませんが、
通常分娩を経験した後だと『あの痛みがこれだけ?!』って感じでありがたかったです。

また、体力と精神の消耗があまりないのも良かった点だと思いました。
もちろん麻酔をするのでその分リスクはありますが、もし3人目を授かったら(予定はないですが)また絶対無痛分娩にします。